静間 ジルコニアクラウンのデメリットについてご説明いたします。保険外診療のため、治療費は高額となります。保険診療ですと、患者負担は3割の負担になりますが、各医院によって費用設定も違いますが、自費診療は全額負担となりますので、当然、治療費が比較的高くなると言われております。
それでは、ジルコニアクラウンのメリットは何でしょう?被せ物の中で最も耐久性が高いと言われております。図のように、色も当然白いのですが、その上、非常に耐久性が高い。つまり、硬くて壊れにくいということでございます。そのため、かみ合わせが強い、歯ぎしりをよくする人とか、食いしばりをよくする人なんかにも十分金属と同等に、ジルコニアクラウンに関しては使えると。セラミッククラウンで割れやすいようなケースでも、このジルコニアクラウンではうまく使うことができると言われております。
また、汚れがつきにくく、着色しにくいとも言われております。表面がオールセラミックの一種ですので、当然ガラスのようにつるつるにあっております。ものもたまりにくく、着色もしにくいというメリットがあります。図のように、色んな色の種類のジルコニアがありますけども、昔は、ジルコニアというものがまだ出た当時は、色がなかなか再現しにくいと言われておりました。非常に真っ白で陶器のような色の被せ物しかできなかった時代もありましたが、今では、セラミックと同等にかなり再現性のある白い歯を表現できるようになりましたので、そのようなことから言っても、ジルコニアクラウンのメリットが非常に高く評価されるようになったのではないかと思います。
また、歯茎と被せ物のあいだの溝に細菌がたまるのを防ぎます。これはセラミックの種類に関して言えば、全て当てはまることになりますが、プラスチックではこの図のように、歯茎との境目がプラスチックが変形して、収縮したり膨張したりすることによって、こういう隙間ができますが、セラミックに関しては一切そういうことはほとんどできません。
当然、歯ブラシなんかの管理にも影響しますので、一概に全てはそうとは言えませんけども、プラスチックに比べれば、当然、ジルコニア、もしくはセラミックに関しては、非常にブラシが届きやすく、つるつるした表面をしておりますので、着色もしにくく、非常にものがたまりにくいという性質があります。
また、当然、金属を一切使用しておりません。金属アレルギーのリスクはまったくありません。このようなことからも、ジルコニアクラウンのメリットは非常に多く評価されております。
まとめになります。ジルコニアクラウンは、強度が高く、汚れのつきにくい、非常に優れた被せ物であります。やはり強度と見た目。これが二つ兼ね備えている被せ物は、ジルコニアクラウンではないかと思います。このような被せ物のメリット・デメリットを正しく理解して、後悔のない選択をしてください。